Sound Venture |
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Georgie Fame |
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2006/ JAPAN/ ユニバーサル/ CD | |
盤面は銀面に黒文字だけの素っ気ない仕様ですが、ボーナストラックは9曲入りの大盤振舞。 前作から“Get Away”、“Sunny”のシングルを挟みつつ、同じ66年に発表されたジョージィの4thアルバムは、ハリー・サウス・ビッグ・バンドと共演したジャズ・ヴォーカルアルバムとなりました。このバンドには、ジョージィが毎年秋に出演しているジャズクラブの創設者Ronnie Scottも在籍しており、バンマスのHarry Southはジョージィと親交が深いAnnie Rossの音楽ディレクターも務めていたとのこと。ちなみにブルーフレイムズはほぼ解散状態になっていました。 ジャンルを横断した小気味いいミクスチャー感覚が最大の魅力だったことを考えると、このストレートなジャズへの回帰は後退した印象を与えるかもしれません。しかしながら、ソロ・シンガーとしてキャリアを積む決心をしたジョージィにとって、ビッグ・バンド・ジャズという歌い手としての力量が直接問われるスタイルは、アルバム名通り挑戦しがいのあるチャレンジだったのでしょう。鍵盤の前からいったん離れ、あたかも自身のシンガーとしての資質を再発見しているような喜びが伝わってきます。 余裕たっぷりの大人な雰囲気を満喫できるアルバムですが、ジョージィ自身がちょっと背伸びしすぎたと感じていたのか、ラストを飾るJBのカバー[12]では一転して素をさらけ出すように元気の良いボーカルを聴かせてくれるのが楽しいですね。また、[4][10]と自作のナンバーがはじめてアルバムに収録された点にも要注目。【K】 |
No | タイトル | 作曲 | オリジナル/カバー | メモ | Buy |
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1 | Many Happy Returns | Smith | メニー・ハッピー・リターンズ | ||
2 | Down For The Count | Green / Hendricks / Lambert | ダウン・フォー・ザ・カウント | ||
3 | It's For Love The Petals Fall | Ashford | イッツ・フォー・ラヴ・ザ・ペタルズ・フォール | ||
4 | I Am Missing You | Powell | アイ・アム・ミッシング・ユー | ||
5 | Funny How Time Slips Away (version2) | Nelson | ファニー・ハウ・タイム・スリップス・アウェイ(ヴァージョン2) | ||
6 | Lil' Pony | Hefti / Hendricks | リル・ポニー | ||
7 | Lovey Dovey | Curtis / Ertegun | ラヴィー・ダビィー | ||
8 | Lil' Darlin' | Hefti / Hendricks | リル・ダーリン | ||
9 | Three Blind Mice | Hendricks | スリー・ブラインド・マウス | ||
10 | Dawn Yawn | Powell | ドーン・ヨーン | ||
11 | Feed Me | Hendricks | フィード・ミー | ||
12 | Papa's Got a Brand New Bag | Brown | パパのニュー・バッグ | ||
13 | Something | John Mayall / Jon Mark | <ここからボーナストラック> サムシング |
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14 | Outrage | Allen / Cropper / Jackson / Steinberg | アウトレージ | ||
15 | Getaway | Powell | ゲッタウェイ | ||
16 | El Bandido | Powell | エル・バンディード | ||
17 | Sunny | Bobby Hebb | サニー | ||
18 | Don't Make Promises | Hardin | ドント・メイク・プロミシズ | ||
19 | Tan Tan's Tune | Thornton | タン・タンズ・チューン | ||
20 | Soul Stomp | McGriff | ソウル・ストンプ | ||
21 | Lil' Darlin' | Hefti / Hendricks | リル・ダーリン(ヴァージョン1) 表記は「Lil' Darling」 |