Do The Funky Somethin' −The Best Of Rufus Thomas− |
|
Rufus Thomas |
|
1994/ R2 72410/ USA/ Rhino/ CD | |
ソウルミュージックがもつパワーの根源に「ダンス」が存在することは間違いありません。“世界で一番歳を食ったティーンエイジャー”の異名をとるRufus Thomasは、「かしこまった音楽なんざ、そこの犬(The Dog)にでも食わせとけ」とばかりに愉快で踊れるダンスノベルティを量産しつづけた実に信頼できるソウルシンガーといえるでしょう。ジョージィも大のお気に入りだったようで、コロンビア時代に[4]、[5]、[11]の3曲のカバーを残しています。 [4]のカバーは『Rhythm And Blues At The Flamingo』に収録。観客も超ノリノリで、「アウ〜、アウ〜」と叫びまくってます。この方々もすでにいいオジ(イ)サンになっているような気がしますが、いまも達者で暮らしておられるのでしょうか? 時空を超えて身を案じている次第です。 [5]はEP『Move It On Over』に収録されています。結婚行進曲風のファンファーレに続いてSteve Cropperのヘヴィなギターが切れ込んでくるイカしたイントロが印象的なナンバーですが、そこはキチンと踏襲されてますね。ラストの「アウ〜ッ」のシャウトも「わかってるなぁ」という感じで◎。 [11]は3rdアルバムの『Sweet Things』に収録。オリジナル/カバーどちらもパーカッシブなイントロが非常にカッコよく、リスナーの耳をワシヅカミします。 個人的にRufus Thomasの名前で最初に連想するのが、映画『ワッツスタックス』における[15]のパフォーマンス。曲自体もファンキーで大好きなのですが、それ以上にフィールドになだれ込んできた観客一人ひとりのダンスの上手さに衝撃を受けました。【K】 |